現状で、クリーンなセミナー検索サイトを作る意義があるかどうかを考えてみました。
以前の記事で、掲載基準が明確で不公平なく掲載されるセミナー検索サイトを作るといいのかな、と書いたら「それいいね」というような反応をいくつかもらいました。
とりあえず自由に告知できる掲示板を作ってみようかとも思ったのですが、いまさら私がセミナー告知サイトを作ったところで存在意義はあるだろうか?と考えています。
セミナー告知サイトにはお金がかかる
便利で見やすい告知サイトを作るにはまず初期投資が30万くらいはかかりますし、維持費もかかります。人も雇わなくてはいけません。これを回収しようと思うと商売的なことを考えなくてはいけなくて、当初の公平でクリーンという目的に反してしまいそうです。そもそも、便利で見やすい告知サイトはすでに複数存在しています。
みすぼらしいサイトは利用されるか?
と、なると、とりあえず無料掲示板を借りてぼちぼちやっていく方針のほうが「公平でクリーン」という目的には合っていると思うのですが、お金をかけた美しいサイトを見慣れた現代人がそんなみすぼらしいサイトを使ってくれるかしら・・・
無料ならばこっそりはじめて人気が無かったらこっそり廃業すればいいのですが、せっかくやるからにはちゃんと「公平で使いやすくてためになってクリーン」なサイトを作りたいです。
公平でクリーンなセミナー告知サイトは必要とされているか
そもそも、そういうのは求められているのか?という根本的な疑問もあります。
いまのところ考えているのが
・特定の団体贔屓でない(もちろん、ウチの姿勢発達研究会びいきでもない)
・「いますぐ何でも治せるミラクルパワー」のような過剰広告がない
・対応疾患や経験年数などで、必要なセミナーがすぐ探せる
・セミナーの内容やテキストを公開し、何を学べるセミナーか明確
というセミナー告知サイトです。
とくに一押しの特徴は、テキスト公開です。
セミナーのテキストを完全一般公開
これはメールでいただいたアイデアなのですが、かなり画期的だと思いました。
一般的なセミナーは、セミナー会場に行ってみないとどんな内容か分かりません。そのため、残念なことですが広告だけは過剰で中身はすっからかんというセミナーも成立してしまいます。そうでなくても、自分の求めていた内容と違ったということは頻繁に起こります。そんなミスマッチを防ぐためにはセミナーで行う内容をあらかじめ全て公開しておけばいい!と。言われてみればその通りですね。思いつきませんでした。
利用する側の目線にたった運営
セミナー主催者目線では、内容を公開したらセミナーに来なくなってしまうのではないか?と思っていたのですが、「公開された内容だけで理解できてしまうレベルのセミナーなら行く必要は無い、ほんとうに興味があれば内容を公開されていればいるほどセミナーに行きたくなる」とのことでした。
言われてみれば、その通りです。
たとえば心理なら認知行動療法や傾聴、PTならトリガーポイントやボバースやPNFや上田法など、有名な団体ほど多くの手技や理論を公開しています。そして「ボバースの本を一冊読んだから、もうセミナーに行かなくていいや」とはなりません。読めば読むほど直接習いに行きたくなります。テーピングなんかもそうですね。テープの巻き方は完全公開されていますがやはり直接習わないと分からないことがたくさんあります。
秘密主義は経営側の都合かも?
これまでの慣習として、PTに限らずどの分野でもセミナーの内容を公開することはあまり無かったように思いますが、これはよく考えると利用者としては不利なことだらけかもしれません。
テキスト全公開を、セミナーを選ぶ方がどこまで評価するか、セミナー団体側がどこまで許容するか、全く未知数ですが試してみる価値はあるかもしれません。
掲示板なら無料なので、ためしに作ってみようかなと思っています。
まずはウチのセミナーを公開してみます。
セミナーのオープンソース化というアイデアに非常に感銘を受けたので、まずは姿勢発達研究会のテキストを近日中に公開します。
ただ、私の古いパソコンではテキストをPDF化する作業に時間がかかるので、来年になるかもしれません。
テキストではありませんが、姿勢発達研究会ではブログにて内容を完全公開しています。ブログは順不同なので難解になってしまっていますが、3DCGの動画が見れます。
当会のブログはこちらです。
今後は講習の動画もアップできたらいいなと思います。
皆様の要望お待ちしています
よりよい活動を行うため、「こんなセミナーサイトがあるといい」「オープンソースいいね!」「オープンソースの問題点」「そもそもセミナーサイトはいらないのでは」などのご意見をお待ちしています。
ご意見や要望はこの記事のコメント欄にご記入ください(個人情報は公開されませんのでご安心ください)